製品情報

Questron
酸分解のフルオートメーションで、ICP-MSの前処理を高速化 ― Vulcan Automated Digestion & Work-up Station

酸添加・加熱・希釈・アリコート分注―面倒なICP-MSの前処理をワンストップで完了します。
ICP-MS/ICP-OES など微量元素分析の精度は、前処理の再現性に直結します。
Vulcan はサンプル投入からオートサンプラーラック返却までを完全自動化。
オペレーターの手離れを実現し、夜間無人運転で生産性を飛躍的に高めます。
製品説明
ラボが抱える課題 → Vulcan が解決
現状の悩み |
Vulcan での解決策 |
酸取扱い時の安全リスク |
全プラスチック防護エンクロージャ+HEPA/ULPA フィルタで酸ミストを封じ込め、安全性を向上 |
手作業によるバラツキ |
QPumpによる 0.4 mL/s 高精度ディスペンスと独立チューブでクロスコンタミを排除 |
加熱条件の再現性 |
230–400 °C 対応 QBlock を用いたマルチステップ加熱+自動冷却 |
希釈・アリコート分注の手間 |
希釈後そのまま ICP 用ラックへ分注し、分析装置に直結 |
主要特長
- 全自動プロトコル
酸添加→加熱→撹拌→冷却→定容→アリコート分注をプリセットレシピで実行。
最大 2 つの異なる消化レシピを同時処理可能です。 - 柔軟なモジュール設計
標準 Uno(84 ポジション)/Duo(2 × 84)などスループットに応じて構成を選択。
ブロック交換や将来の拡張も簡単です。 - GLP/ISO 対応ソフトウェア
権限管理・完全トレーサビリティを標準装備。監査証跡付きレポートを自動生成します。 - 夜間無人運転
連続バッチ処理で分析装置の稼働率を最大化し、人的コストを削減できます。
仕様
主要スペック
- サンプル数 : 最大 84 (Duo 168)
- 加熱温度 : 230 °C(標準)〜400 °C(高温モデル)
- ディスペンス精度 : ±1 %(0.4 mL/s)
- 処理酸 : HCl/HNO₃/H₂SO₄/HF ほか主要酸種をサポート
- 対応バイアル : 15 mL, 50 mL Q-tray/Teflon® vial ほか
(詳細はお問い合わせください)