製品情報

ライブセルを傷つけない―染色ゼロの定量位相イメージング 『Q-Phase』

Telight社製 Q-Phase は、特許取得済みのコヒーレンス制御ホログラフィック(CCHD)技術を採用した 定量位相イメージング(QPI)顕微鏡です。ラベルフリーで光毒性を最小化しながら、細胞のドライマスや形態変化をリアルタイムに測定・可視化します。製薬研究から再生医療、メカノバイオロジーまで、長時間ライブセル解析を革新するプラットフォームです。

製品説明

Telight Q-Phaseとは

チェコ・Brno発、Telight社が開発した 定量位相イメージング(QPI専用顕微鏡です。

従来のレーザー干渉法と異なり LEDを用いた非コヒーレント光源 を採用することで、干渉縞アーティファクトを排除し、ラベルフリーでも高コントラストな画像を取得します。さらにオプションのワイドフィールド蛍光モジュールを統合可能で、QPI と多色蛍光を同一プラットフォームで取得できます。

主要特長

項目

概要

ラベルフリー & 低光毒性

生細胞を染色せずに観察でき、長期タイムラプスでも細胞ダメージを最小化

ドライマス定量

ドライマス、密度、面積、円形度など多数のパラメータを自動算出し、母集団レベルで統計解析

自動セルセグメンテーション & トラッキング

専用ソフトウェア SophiQ が細胞境界を高精度検出し、増殖速度・移動距離・コンフルエンスを自動レポート

モジュール式マルチモーダル撮影

QPI に加え蛍光、疑似 DICBright-field などをワンクリックで切替え

インキュベーション一体型

温度・CO₂・湿度制御に対応し、長時間実験をノンストップで実施

仕様

・対物倍率4×〜60×

・横方向分解能0.58 µm60× NA1.4 時)

・位相感度0.011 rad

・フレームレート:最大16 fps(仕様により拡張可)

・ステージトップインキュベータ:温度・CO₂・湿度制御レンジ 完備

関連論文

代表的なアプリケーション

  • 創薬スクリーニング:化合物処理後の細胞増殖抑制やCytotoxicity をドライマス変化で高速判定
  • がん研究:遊走・浸潤解析や EMT ダイナミクス追跡
  • 免疫細胞解析:共培養系での細胞間相互作用を非侵襲的にモニタリング
  • 再生医療 / 幹細胞:分化誘導中の形態・質量シフトを定量評価
  • メカノバイオロジーMatrigel® やコラーゲンマトリクス内での 3D 培養細胞も高コントラストで観察可能